フリーソフトウェアイニシアティブ 副理事長 鈴木裕信氏こと、ひろのぶさんのインタビュー。
あいからわず難しい言い回しで。超乱暴に要約すると
どれももっともだ。
ただし、評論家としては十分な論だが、当事者としては物足りない。 いや、ひろのぶさんにどうこう言うつもりはない。 当事者の事情を話してもITproのほとんどの読者は理解できないだろうし、 あるいはひろのぶさんは話したのに記者が文章にできなかったのかもしれないし。
が、「Matzにっき」なら多少生の話が出ても大丈夫だろう。
「オープンソースがバブルかどうか」は私には関心がないのでパス。
開発者の環境だが、実際のところどうなんだろう。オープンソースがもてはやされているとはいえ、 企業の視点から本当に役に立つ(あるいは投資したい)ソフトウェアはさほど多くはない。 PostgreSQLなどのDBMSは関心をもってもらえるソフトだろうから、 Bruce Momjianなんかはわりと安泰だ(実際はその彼でも大変なんだけど)。
本当に企業が必要とするようなソフトウェアであれば、そのソフトウェアそのものを「人質」にできるので、 まだ希望があると思う。ひろのぶさんが語っていたのは、このレベルだ。 このレベルについては個人的にはわりと希望があると思う。 もちろん、絶えざる啓蒙が必要だとは思うけど。
問題は、そうでないソフトウェアを開発している人だ。 企業の利益には直結しないけれども、必要なもの、 たとえば開発ツールや、フォント、下層のライブラリなどの開発者にまで 企業の関心が届くのはまだまだ時間がかかりそうだ。
これは啓蒙では間に合わない。こういうツールの開発者は、当面副業モデルを選ばざるをえない。 ていうか、いっそ、オープンソース開発者を一手に集めるような企業が出てきて、 優秀な人材を武器に注目を集めるような真似をしないと社会に対するインパクトがないように思う。
だいたい、
オープンソース・ソフトウエアは,大企業の官公庁向けセクションといった,日本で最もコンサバティブな人たちまでがそれを使ってシステムを構築するようになりました。しかし,開発したり,普及活動をしたりしている側からはどうか。社会的に認知されるようになり,責任だけは増えましたが,待遇は良くなっていない。かえってよりプレッシャが増している。
また多くの場合,オープンソース・ソフトウエアの開発や改良は会社から業務として認められていない。会社から帰って1人で夜中まで開発しているという状況があるわけです。それを「好きだからやっている」の一言で終わらせていいのか。このままでは,日本からの優れたオープンソース・ソフトウエアが増えることは望めません。
なんてことは大きな問題だが、こんな事態になるのは、開発者にも責任がある。
状況が悪ければ声をあげるべきだ。 あるいは転職すべきだ。それを現状に甘んじているから搾取されるんだ。
我々は奴隷ではないっ
万国のオープンソース技術者よ、流動化せよっ。
あと、IPAのアレだが、 スタートアップだけを支援するという意図があるようですな。 まあ、最初が一番大変なので、それはそれで助かるわけだが。 いつまでもお上に甘えられんしなあ。
高校の後輩のくろももさん(特に本名は秘す)が帰省のついでにわが社に訪問。 社名が長すぎる当社に「ネ研」なる愛称をつけてくださった。
それはそれとして、外部にはとても書けない(オープンソース関連の)あんな話やこんな話を聞いた。 実に興味深い。
4797328541 アマゾンからBjarne Stroustrupの『4797328541』についてのダイレクトメール。私は0201543303をStroustrup本人から(しかもサイン入り!)いただいているのだが、やはり日本語の方が読むのは楽だし、しかも今回、日本語版のために書き下ろされた「C++過去から未来へ」なる章がついてくるらしい。ちょっと魅力か。
アマゾンのページを見ると「岩谷 宏 (翻訳)」。がーん。これは...。
やっぱ原書読もう。
「はてなおや」さんのはてなでの質問。
Emacs暦は16年にもなるのに、意外と知らないものだ。
とかは使ってみようかなあ。
私が普段使ってて、人があんまり知らないのは(...elispディレクトリを調べている...)
くらいかなあ。
これはyaccルールを編集するモード。昔ネットで拾ったけど、 誰が作ったのか、どこで拾ったのかまったく覚えていないという。 それなりに便利だけど、 でも、今ならmmm-modeとか使ってもっといいのがあるかもしれないなあ。
あとは、anthy-kyuri.elってのを作ったけど、本家に取り込まれたみたいだし。 それに「きゅうり改」のキーバインドなんて、私以外の誰が使うんだ。
私が直接は知らない人が真剣にRubyをビジネスに使うことも 増えてきて、 最近、プレスでRubyやRuby on Railsの名前を見ることも珍しくなくなった。 そろそろ、いちいちフォローする必要もないのかなあ。
でも、うれしいけど。
[ruby-talk:234949]の提案に従い、 Methodオブジェクトに
の各メソッドを追加した。しかし、続いてこれらのメソッドの名前は 適切かどうかの議論が巻き起こる。
一番、もめた(もめている)のはreceiver。 つまり、obj.method(:foo)で取り出してきたものは メッセージを受け取ったものではないので、 receiverは適切ではないだろう、という話。
確かに普通、メッセージセンドというとメソッドの実行までを含めるから メソッドの選択と取り出しだけをメッセージセンドと呼ぶのもおかしいと言えば おかしい。
一方、Methodオブジェクトを経由しようと、通常のメソッド呼び出しだろうと selfの役割が変わるわけではないことを考えると、 receiverという名前が不適切であると言うことは selfのことをreceiverと呼ぶことそのものが不適切ということになる。
では、selfはreceiverではないのか。私はずっとそう呼んできたんだけど。
あるいはメッセージセンドというモデルを持たないC++やJavaでは thisのことをなんと呼ぶのか。まさかreceiverじゃないよね。
午前中は息子が初等協会の活動。私は教会の掃除。 末娘がいろいろと手伝いをしてくれた。
3才児を掃除に参加させるためには、いろいろと工夫が必要だ。 本人は大満足の様子。
末娘のたっての希望で、息子と末娘と連れてうどん屋へ。
今年に入ってからはずっとX61を使っているのだが、まだ気に入らないところがある。
サスペンドからの復帰に失敗する。
s2ramを使っても、/sys/power/stateを直接たたいても、 何回かに一回の割合で復帰しない。復帰しない時には
_ inu
という表示(左上隅でカーソルが点滅)したまま反応が帰ってこない。 ThinkLightのオン・オフだけはできたりするのだが、 ログにもまったく記録がないので、カーネルはぜんぜん動いてないようだ。
ハイバネーションは失敗したことはないのだが、 こちらは中断・復帰ともに1分以上かかるので、精神衛生上あまり望ましくない。
また、デバッガが動作中でデバッギが中断しているとsnapshotに失敗して サスペンド、ハイバネートともに失敗する。これはデバッガを終了させればOKだが、 こちらも精神衛生上良くない。
カーネルオプションに
acpi_sleep=s3_bios
を付加せよ、という記述を何箇所かで見たのだが、付けても付けなくても現象に変わりはない。
いろいろ試したが、どうやら現在使っている2.6.23に問題があるらしい。 何回か試した範囲内では2.6.18ではサスペンドに失敗することはない。 また、デバッグ中でもサスペンドできる。
とりあえず「acpi_sleep=s3_bios」はつけてある。
しかし、2.6.18にして問題はすべて解決というわけにはいかない。 2.6.18にするとXが起動しないのだ。「/dev/agpgartがない」と言われる。
なんとX61が採用しているビデオ(i965)は2.8.20以降しかサポートしていないのだそうだ。 しかたがないので、ドライバをintelからvesaに変更。 描画性能はだいぶ下がるそうだが、精神衛生面から妥協する。
ただし、XVideo拡張が使えないようで(xvinfoが
X-Video Extension version 2.2 screen #0 no adaptors present
と返す)、フルスクリーンのビデオ表示ができないのは困った。 xdpyinfoではXVideo拡張はあると表示するんだがなあ。 ま、vesaではしょうがないか。
ThinkFingerを導入して指紋認証できるようにしたのは良いのだが、
modprobe uinput
するとkdmが落ちるようになってしまった。
gdmに変更してもなぜか立ち上がらない。 結局、splashyをpurgeしたらgdmが動くようになった。 uinputをロードしてても大丈夫。指紋認証もできる