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Matzにっき


2004年01月17日

_ [OSS]オープンソースを支援する経済産業省の狙い

末松千尋・オープンソース戦略を探る」の13回目。 もう13回にもなるのか。

今回は経済産業省(METI)の久米 孝商務情報政策局 情報処理振興課 課長補佐。先日の「高度IT人材早期発掘のあり方検討会」の立役者でもある。


2005年01月17日

_ ミクロマンマニアックス

実は私は子供のときの記憶があんまり残ってなくて、 買ってもらったおもちゃのこととかあんまり覚えてなかったのだが、 改めて写真を眺めてみると

などを持っていたことを思い出した。 完全に忘れ去っていたパッケージをあける瞬間のこととか何十年かぶりに思い出した。 懐かしい。

ていうか、結構いろいろ持っていたのね。

_ [原稿]Linux Magazine 3月号

Linux Magazineは2月8日売りの3月号が最終号です。ということは、 私の連載も最終回というわけですね。今日は最終回の原稿を書いてました。 テーマは『ネタのタネ』。今までどこから『探訪Ruby』のネタを引っ張ってきてたかどうかを暴露するって 趣向です。暴露って言っても、全然たいしたことはなくて、 結局いくつかのサイトとメーリングリストを紹介するだけなんですけど。

で、二晩ほど夜なべした結果、今日とうとう完成しました。 朝5時まで原稿書いてるのを「夜なべ」というのもどうかとは思うんですが。

で、完成記念に今までの連載一覧(これは最終回にも載るものの抜粋です)。

03年12月号 第1回	Rubyの国へようこそ/オープンソースのビジネスストーリー
04年 1月号 第2回	テスト第一主義/ オープンソースと特許
04年 2月号 第3回	Wiki Wiki/日本Rubyの会
04年 3月号 第4回	Blogの世界/Rubyの未来
04年 4月号 第5回	アスペクト指向/ごみ集め
04年 5月号 第6回	RubyとEmacs/Emacsによる開発
04年 6月号 第7回	Instiki/歴史は繰り返す
04年 7月号 第8回	テンプレート/プロトタイプな世界
04年 8月号 第9回	DBM/メールリーダの新アプローチ
04年 9月号 第10回	tDiary/挑戦!言語塾
04年10月号 第11回	Webアプリケーションの基礎/Lightweight Language Weekend
04年11月号 第12回	Webアプリケーションの基礎(その2)/汝は人狼なりや?
04年12月号 第13回	Webアプリケーションフレームワーク/Ruby Conference 2004レポート
05年 1月号 第14回	マークアップ・マークダウン/名前重要
05年 2月号 第15回	ダイコン/文字コードの憂鬱
05年 3月号 最終回	ネタのタネ

2006年01月17日

_ [言語] 萌え指向プログラミング言語「萌香」

えーと、なんというか...。

しかし、外見がアレな部分を取り除いて本質を見るとなかなか興味深いものがある。 まったくメジャーになりそうな方向性ではないが、そういうことを目指すものではないだろう。

「萌香」はRubyで実装されている。

_ [Ruby] Classbox/R

Smalltalk(Squeak)用のClassbox、Java用のClassbox/Jを参考にしつつ、 Classbox/Rをデザインしてみる。

しかし、Rubyでは

  • 実体は単なるオブジェクト
  • クラス名は単なる定数に過ぎない
  • クラス名はネストできる

などの理由で、そのままは適用できそうにない。Classboxに似た概念は必要そうだが、 ちょっと違うものになりそう。

あれ、待てよ。

Classboxから派生する二つのマイナーなアイディアを組み合わせると、 かねてからの懸案であった

  • method combination (sort of AOP)
  • selector namespace
  • private instance variable

相当(追記: これらの機能が解決しようとしていた問題の解決)を一度に実現できるような気がしてきたぞ。

詳細を書くにはこの余白は(ry (またか)。

冗談はともかく、なかなか良さそうなアイディアのような気がしてきた。 しかし、良さそうと思っても実際にやってみるとそうでもない場合はたびたびなので、 もうちょっと考えてみよう。確実に言語(クラスまわり)が複雑になるので、 仕様の複雑さや性能とのトレードオフになるな。

まあ、この辺は(多重代入とかと違って)元があんまり複雑じゃないから、 仕様の複雑さの方はあんまり問題にならないかなあ。


2007年01月17日

_ [言語] 第6回 OCamlの「モジュール・システム」

住井さんの連載6回目。

モジュールシステムはRubyの弱い点でもある。 この辺はもうちょっと考えないとな(でも、たぶん、取り掛かるのはずっとずっと先のこと)。

_ 出張

朝から東京へ移動。横浜へ。

某企業の社内勉強会の講師。 「開発者本人でなければ話せないことを」というリクエストに従い、 最近の講演の内容を大幅に変更した。 とはいえ、いじりすぎて時間の感覚がうまくつかめなかったので 8分ほど時間が余ってしまった。反省。

その後、質疑応答やら懇親会やら。 大変楽しかった。

懇親会では「Rails技術者ならいくらでも欲しい」という話が出た。 そういう時代なんだ。 うち(NaCl)でも足りない*1んで 人が欲しいんだけど、資金的に余裕がある大手との競争になると なかなか勝てないなあ。

*1  人が割り当てられなくて断った仕事も多い。零細だから

_ 人材募集

というわけで、人材募集。

  • Ruby/Railsで思い切り仕事ができる
  • 裁量労働制。コアタイムなし。完全週休二日
  • 勤務地: 東京 (または松江)
  • 業務分析、設計ができる人優遇
  • チームマネジメント、教育ができる人も歓迎

詳しくはNaClのページまで。


2009年01月17日

_ @type エンジニア適職フェア

上京。 有楽町で、セミナーをしてくる。

アナウンスでまた「まつもとひろゆきさん」と 呼ばれた。もはやこれはネタだな。

今回もエンジニアの幸せ話だが、 Nathaniel Talbotの「Fear of Programming」インスパイアの 「恐怖」についての話が追加されている。

そのぶん、今までちょっと冗長っぽかったところを削除。

質疑とかなかったので、聴衆の反応は不明。 つまんなそうに聞いていた人はそんなにたくさんはいなかったような。

_ PDA

時間がちょっとだけあまったので秋葉原に移動する。

自分のPDAの使い方を振り替えると Linuxと同期できなくても、Webの、たとえばGoogle Calendarに 同期できれば、それでOKという事実に気がついて、 じゃあ、最近のスマートフォンでも大丈夫か、 と思えてきたので、物色する。

が、Windows Mobileの「予定表」は使い勝手や閲覧性が悪くて挫折。 今、PHSだからWillcomにしようと思ったんだけどなあ。

iPhoneはそこまでは悪くないけど、だいぶ慣れが必要そう。 っていうか、電話要らないんだからiPod touchでいいのか。

結局決めきれない。Visor最高。

コメント欄で教えてもらったモバイルプラザにも寄ってみたが、 Visor Edgeはなかった。CLIEとかはPalmOS 4だからなあ。


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