最近ではなんらかの形で教える(情報発信する)機会ばかりで、 勉強会とか講習会のようにいかにも「学びます」という感じのことは ほとんどなくなっていたのだが、諸般の事情から講習会に参加することになった。
内容は「いかにすぐれた認定試験を行うか」というもの。
生涯において認定試験というものをあまり高く評価してこなかったので、 まさかこんなことを学ぶことになるとは予想もしていなかった。 しかし、いざ学んでみるとこれが非常に面白い。 さりげなく眺めていた「試験」がこれほど奥が深いとは。
などについて、理論的背景と共にしっかり学んできた。 こんな講習会を受けられる機会は滅多に無いだろう。 なんか久しぶりに「私の知らない世界」を見た気分だ。
コミケでは(じゃっかんグレー気味に)二次創作が黙認されていて、 それがマンガにおける裾野の広さに繋がっている。 しかし、アニメではより権利関係に厳しくそのような伝統はこれまでなかった。 それを緩めることで、もっと良いものが出てくるのではないか、という話。
まあ、こういう「損して得とれ」のような発想が権利者から出てくるというのは 良いことだと思う。ほんとは音楽業界(アーチストや作曲家よりもレコード会社)に こういう発想が必要なんだと思うけどね。 でないと、長期的に見て音楽は壊滅的なダメージを受ける可能性がある。
あまり音楽に依存していない私には関係ない話ではあるが。 そうなって欲しくない人はそれなりにいるんじゃないかな。
Rubinius頑張ってるって話。
拡張ライブラリがそのまま使えるというのは驚異だ。
Ruby/RSpec/Railsに、「デファクトを受け入れる」という姿勢は希薄だ。いや、無い訳じゃない。Lispを差し置いてRubyなんかが目立ってしまったのはデファクトスタンダードなALGOL風記法によるところも大きいだろう。ただ、今あるものを粛々と受け入れる姿勢はない。いまあるものの本質を理解して、それに反するものは本家本元であろうと容赦なく批判し、本家もそれを受け入れていく。それがRuby wayである。
そんな感じ。私のカリスマ性が低いことの結果かも。
現在の「Railsバブル」にはちょっと危機感を持ってる。 確かにRails(とRuby)は最近たいへん評判が良くて、 あちこちで注目されている。 中には実体以上に期待されているところがある。
が、バブルはいつまでも続かない。
そのうち、Railsと比較して生産性において遜色ない(おそらくはRuby以外の言語ベースの) フレームワークが登場し、相対的にRailsの注目度は下がるだろう。 また、Railsをそれが向いていない領域にまで適用して、 「Rails使えねーっ」と叫ぶ人も登場するだろう(もう出てるか)。
そうなっても、良いものは良い、悪いところは(できる範囲で)直す、 という態度で淡々と進みたい。それがRuby Wayだと思う。