「フィンランド生まれのLinuxは、我々アメリカ人から技術的優位性を奪うためのヨーロッパからの脅威だ」という話。
最後まで読んでも「冗談だ」とは書いてない上に、 他の(非技術系)エントリもずっと同じような調子(噛みついて、馬鹿にして、侮辱する)なので、 もしかしたら本気なのかもしれない。
だとすると、アメリカ大衆の底力(っていうんだろうか)を垣間見たような気がする。 ダグラス・アダムズも言っていた。
真のバカでも使えるものを設計しようとして人々がよくやるミスは、真のバカのバカさ加減を過小評価することだ。
そういえばアダムズもヨーロッパ(イギリス人)だ。
大変面白い。
問題は担当スタッフが鋭意作成中であるが、 これも参考にできるかも(笑)。
とはいえ、実際の問題はもう少しストレートで優しいものになる予定。
今回はでかいビデオカメラが持ち込まれて実際の撮影である。
しかし、ほんの5,6分の番組のためにいろいろいっぱい撮るもんである。 そういえば、以前『クローズアップ現代』に未踏の件で数分映った時も おおかたまる半日かけて撮影したなあ。
一番感動したのはディレクターの人が持ってきた、 私が中学時代に使っていたシャープ PC-1210*1を持ってきたこと。 父親に借りたんだそうだ。まだ、保管してたのね。
二十数年ぶりの再会か。 電池と液晶がだめになってて、使い物にはならなかったけど、 とても懐かしかった。
*1 実際にはメモリ拡張されててPC-1211相当
まあ、知らず知らずのうちに自分(作った人)の視点で商売しちゃうというのは しばしばあることだ。
面白かったのはここ。 Rubyが「とがった技術」の代表としてのイメージが(OSS業界の外でも)定着してる ということを示して面白い。
「長島さん、このソフトは最新のソリューションを盛り込みました。言語も今流行りのRubyを採用し、オブジェクト指向で・・・。このライブラリが・・・。さらにこの通信で・・・・・・」
「なるほど、なるほど。分かりました。それで、どれくらい販売されているんですか?」
「それが全く売れないんです。こんな良いソフトウエアなのに、どうしてでしょうか」
でも、そんなの関係ねぇ。
パネルディスカッションで印象的だったのは、楽天の森氏も、CTCの小島氏も“Rubyの楽しさ”を強調したことだ。小島氏は言う。「Rubyを使うようになってから、プログラマが幸せそうに働いているんですよ。このインパクトは大きい。朝から黙々とキーボードを叩いている姿は、今日も会社に行くの嫌だなと思うのとは大きな違いです」。森氏も異口同音だ。「エンジニアが楽しそうで仕事が活発になった。Rubyが広がることで日本が元気になればいい」。
うーん、「楽しそう」なんて要素が業務向けの話でできるようになったというのは、 日本のIT業界も変わったと言うべきか。
もし、本当に変わったとして、もし、Rubyがその変化のきっかけになったのだとしたら、 それが本当に事実なら、作者としてこれより嬉しいことはない。
どんな賞よりも嬉しいかも。
Google SparseHashのベースになっているSparsetableのデータ構造。
Rubyのコードを見て、やっと仕組みが理解できた(遅い?)。 大変巧妙にできている。
こういうアルゴリズムやデータ構造を考え出すことができる人ってすごいなあ。