今年で三年目になる母校での集中講義。 なんでも同じ内容の集中講義は3年までなのだそうで、 今年が最後になる。
一日目の内容は「プログラミング言語の設計」。 自己紹介から始まって、プログラミング言語の歴史や 発展の経緯など。また、「良いプログラミング言語」を判定する基準など。
一日目のレポートは「20年後のプログラミング言語像を予想せよ」というもの。 例年通り面白い内容のものが多かったが、 講義の中で「プログラミング言語の進化は遅い」とか繰り返し述べたものだから、 「20年経っても変化しない」と予想した人が思ったよりも多かった。
しかし、いくら言語の進化が遅いからと言っても、 20年と言うのはそれなりに長い期間で、まったく変化しないってことはないと思うよ。
いずれにしても、大変楽しい経験であった。 が、休憩時間を除いてほぼ5時間、立ちっぱなしで話し続けるのはしんどいよ。 とてもとてもくたびれた。
リクルートの条件に「Scheme」と書いたら、 他だったらとても自分のところに来てくれなそうな優秀な人材が応募してきた。 マイナーな(でもとんがった)技術をもって募集するのは採用の秘密兵器になるかも、 という話。
そうなのか。
しかし、最近の応募状況を考えると、 「Rubyで仕事ができる」とか「Ruby開発者と仕事できる」くらいでは もはやあまり強力な秘密兵器にならないように思う。
これはNaClもSchemeに移行するしか(嘘
企業が「とりあえず」のところまで成長してしまうと 安住してしまって、成長が止まってしまう(おそらくは無意識のうちに)、という話。
NaClとかもそういう地点に到達しているのかなあ。 RubyやRailsを起爆剤に次のレベルに大きく伸ばすのか、 無茶せずに少しずつ着実に成長することを考えるのか。