というわけで、朝から東京へ。 空港までの道がおもったよりも混んでいてちょとあせる。 とはいえ、ぶじに時間までに渋谷セルリアンタワー(Googleオフィスがあるとこ)まで。
で、いろいろな人とあいさつした後、 Ruby IDE発表セッションの一番最後にご挨拶。 特に段取りとかも決めてなかったので、なんかぐだぐだな感じで 思ってることを伝えたり。まあ、IDEとしては良く頑張ってると思う。 RadRailsに似てるけど、直接コンソールにタイプできたり、 より上級者も意識してる感じか。
その後、 CodeGearで今回のRuby IDEの後ろにいる人、 David I. ことDavid IntersimoneとShelby Sandersと昼食。 四川料理。大変おいしかった。苦手なセロリ以外は。
で、CodeGear(Borland)における言語開発環境とか、 issue trackingとかについていろいろと興味深い話をした。 個人的にはRubyそのものの開発で一番改善の余地があるのが このissue trackingだと思うので(trac入れれば解決、というわけでもなさそうだし)、 いろいろと参考になった。
それ、Railsで作れば、と言われそうだなあ。
Shelbyとはその後、Ruby IDEに関してちょっと話をした。 これはEclipseのサブセットの上に構築されていて、 その点ではRadRailsに似ているのだそうだ。 だからIDE自身はJavaで開発されているとのこと。
RadRailsは個人プロジェクトで継続性に不安があり、 ビジネスレベルに届くかどうかわからなかったので自分たちでIDEを作ることにしたとのこと。 実際、RadRailsはAptanaに買われちゃったし。 「AptanaはRubyというよりもWeb2.0にフォーカスしており、 正直なんでRadRailsに投資したのかわからない」とShelbyは言っていた。 「が、我々は敵対するつもりはなく、状況が許せば協調したい。 実際にEclipseなどにすでにcontributeしてるよ」とのことであった。
このRuby IDEが具体的にいつ登場するのか、価格はいくらになるのか、などは まだ未定とのこと。登場は「今年後半」としか決まってないらしい。
だが、少なくともCodeGearはRubyに対して本気であり、 決して道楽というわけではなく、ビジネスとして軌道を乗せる熱意があることは David I.やShelbyと話をしてて強く感じた。
いろいろためになるイベントであった。
Railsで作るWiki。ActiveRecordを使わずに ファイルベースでモデルを作ってるところがちょっと珍しいか。
Erlangで「並列数独ソルバー」を開発した経験から学んだこと。
「Rubyにはtail call optimizationがないから、状態機械の各状態を関数に変換することに抵抗がある」という指摘がある。実はYARVにはささだくんがtail callを直すコードは入れてくれているのだが、デフォルトではオンになっていない。ここにオンにした方が良い理由はひとつ。
Erlangっぽい並列ライブラリへのニーズはそれなりに高そうだ。 Multi-VMを使うのか、Multi-Process+プロセス間通信を使うのかは別として。
マルチコア利用はプロセスでいいかも、という話なのだが、 コメント欄に驚異的な情報が。
Evan Phoenix, who's leading the Rubinius alternative Ruby implementation project, recently indicated that his green threading system carries extremely low per thread/process overhead (~8 bytes, IIRC). Not to put words in Evan's mouth, but he seemed interested in a scenario similar to the one you describe, in which Ruby's threading model looks more like Erlang's, and the cost of running many small concurrent processes is minimal. Keep your eyes on Rubinius!
1スレッドあたり8バイト以下、とな! Rubinius恐るべし。
会場から羽田へ向かう京急に乗っていたら、気がついたら天空橋を京急蒲田に向かっていた。 どうやら、うとうとしている間に電車が羽田空港を出発してしまったらしい。 しかも、そういう時に限って快速で空港線の途中の駅に止まらないし。
すごい、あせった。
が、蒲田から引き返しても飛行機には間に合った。 ちゃんと余裕をもって行動しといてよかった。