6月にお話を依頼されていたのだが、 ちょうどファイアサイドの日だったので、 中止になったのだった。
安心していたら、監督から「7月9日に同じテーマで話をしてください」とのこと。 甘くなかった。
テーマは「謙遜」。正直、あんまり得意なテーマではない。
ま、理由はいくつかあって、ひとつは基本的に私は態度がデカい点。 行儀が悪いのと、外からはいつもリラックスしている(ものおじしない)ように見えるから、 らしい。内側は小心者でいつもビクビクしてるんだけどね。 外見に出すのはかっこ悪いと思ってるらしい。
もうひとつは、なんだかんだ言っても自分のしてきたことに自信があることだろうか。 人から尊敬されるプログラマと見なしてもらえるようだし、 世界的なプログラミング言語の設計者でもあるし、 そのことであちこちから仕事の依頼は来るし。
ま、そういう状態でキリスト教の勧める「謙遜」を維持するというのは 一種のチャレンジなのかもしれない。 「金持ちが天国に入るのはラクダが針の穴に糸を通すより難しい」そうだからな。
あれ、なんか違うような気もするが、ま、いいか。
あと、謙遜の反対、高慢の本質は「他者への敵意」なんだそうだ。 他の人を押しのけて自分が利を得たいとか、他人を見下すとか。
つまり、自信家であっても、能力が高いと自負していても、 他の人に親切にできるなら、理論的には高慢でないことができるというわけだ。 なかなか難しいけど。そういうところを目指していきたい。