Paul Grahamからメールが来た。 Summer Foundersプログラムの卒業生が作った reddit.comの日本語版が出来たから、見てくれないかと。
どうも、ブックマークに近いのだが、「好き」「嫌い」を入力して訓練することでお薦めとか出してくれるようだ。こういうのはデータの数が重要なので、いろんな人が参加して、どんどんURLを登録してくれるといいと思う。
一番感動したのは登録が簡単なこと。AJAXを使っているせいもあるが、今までいろんなサイトで見た中で一番簡単だったんじゃないだろうか。
見たらshiroさんがさっそく登録していた。
たださんからトラックバックをもらった。
並みの自意識は持っているので、名刺を出すときにちょっとドキドキするわけなんだが、一度も気づかれたことはない。今日行ったところなんてブログ屋さんなのに、ビタイチ反応なしである。
いや、ブログ屋で、たださんに気がつかないっていうのはどうかしてると思うけど。
弾さんのフォローにもあったけど、とにもかくにも有名になることに意味なんてない。的確な分野で認知されれば十分なのだと思う。で、そういう意味では、たださんは十分有名だと思いますよ。
で、
まつもとさんが、NaClの「広告塔」としてどれくらい機能しているのか、興味があるな。対費用効果とか。たとえばNaClはけっこうCOBOL仕事もやっていると聞いたことがあるけど、そっち方面には広告効果はないよね、たぶん。一方で、広告塔が有効に機能する仕事もあるとは思うけど、じゃあそれが NaClにとってどれくらいメリットをもたらしているんだろう?
とのこと。実は、恐いので数値化はしないでいるのですが、首になってないところをみると、
ということではないかと勝手に想像してます。
メリットは
などなどですが、これをどうとらえるか、ですよね。幸い、経営陣はポジティブに評価してくれているようです。
昨日あたりから調子が悪い。一昨日の晩、マレーシアのスライド仕上げるのに夜更かししたからか。今日は早く休もう。未踏のスライド準備できてないんだけど...。
(関係者を不安にさせるようなことを言う)
で、風邪でぼーっとしてる頭でつらつらと考える。
モジュールを気軽にincludeした時に、そのモジュールが定義しているpublicなメソッドが取り込まれることは問題ない。その機能(メソッドの集合)が欲しいからincludeするわけだから。
しかし、内部的に使われるだけのprivateなメソッドが重複してしまうことは避けたい。重複を避けるために妙なprefixを付けるのもイヤだし、とはいえ、気軽にprivateが使えないのもイヤだ。
これを改善するにはRubyの挙動を以下の二点について変更すればよい。問題はその変更による影響がメリットを上回るか、だ。
まず、privateメソッドがpublicメソッドを(意図せず)上書きしてしまった場合に対応するために、 publicメソッドを探している時に、privateメソッドを見つけたら、そこで失敗せずにさらにスーパークラスを探索するようにする。
これはメソッド探索ルーチンに、今publicメソッドを探しているか、 privateメソッドを探しているかの情報を与えてやれば良い。変更は簡単だろう。この点は今までエラーになっていたものがエラーでなくなるだけなので変更による影響は少ない。
しかし、privateメソッドが、publicメソッドまたは別のprivateメソッドで上書きされてしまう問題は上記の変更では対応できない。
で、どうするかというと、「関数形式(レシーバを省略した形式)で呼び出したメソッドの探索は、メソッドが定義されているクラスを始点とする」という変更を加える。すると、関数的に呼び出されているメソッドの定義はサブクラスにより上書きされないことになるので、オーバーライドの心配が無くなる。
この変更では「外から呼び出されたくはないが、サブクラスで上書きしたい」要望が (もしあったとしたら)難しくなることが欠点である。そのような要望はあまりないような気がするが、言語はどのように使われるか分からないから、「ない」と断言するのも難しい。
「明示的にselfをレシーバとして指定した場合には、privateも呼び出せる(しかし、探索はオブジェクトのクラスからはじめる)」のような回避策が必要になるかもしれない。
あるいは、積極的な対応はせず「そういう使い方にはprotectedを使ってほしい」というのも手だろうな。
もうひとつの欠点は、メソッドの呼び出しセマンティクスが複雑になることだ。今の「メソッドを呼び出す、しかしpublic/protected/privateという可視性がある」というモデルも十分複雑なのに、それ以上複雑にする意味があるのか。
個人的にはあるような気がしているのだが。