先日来のアクセス増加のため(スラッシュドットの影響が大きいらしい)、 昼休みや深夜などには負荷が高くこの「にっき」をはじめ boron.rubyist.net 上のたくさんのページが閲覧できないことがあったようだ。
調べたら日に何度もロードアベレージが30とかになっている。まあ、boronはもともとかずひこくんのマシンだったものをrubyist.netやmodruby.netなどが間借りしているのだが、 どうもマシンパワーが不足しているようだ。先日、全面的にmod_ruby化を行ったりしているのだが、焼け石に水らしい。
マシンリプレースが必要か。しかし、原資はどこから?
ソフトウェア特許の危険性について触れた社説。こういう「一般向け文書」はありがたい。
朝、道が凍結していたが、心配したほどではなく、無事に飛行機で東京に。 そのまま表参道の青山ダイアモンドホールへ。
参加したセッションは以下の通り。
XP事例カタログ
「dRubyの方から来ました」の咳さんをはじめとしたXP実践の事例紹介。 「忍者式テスト」とか「スタンダップミーティング」とか、実際にうまくやっている例は参考になる。 もっとも、私はうちのチームで一番XPを実践していないので、 他のチームメンバーには常識なのかもしれない。
Web-DBシステムチューニングの方法
割とフツーのDBチューニング。私はDBに関しては素人以下なのだが、 みなさん、日々こんな苦労をしているのね。
軽量Javaへの潮流
「Struts + Spring + JSP」でJ2EE5.0を先取りって話。 「新しい技術で楽ができる」ことが強調されるが、 それはつまり「今のJava技術者」がめちゃめちゃ苦労していることを意味するような気がする。 これらがオープンソースソフトウェアであるのは確かだが、 この内容は「オープンソース」トラックではないような。
なぜ「オープンソース」でうまくいくのか(前編)
副題が『オープンソース的開発手法の秘密をさぐる』。 Linuxの開発体制をベースに「オープンソース的開発手法」 あるいは「バザール手法」について解説。 私(とその周辺)には物足りなかったけど、 今日の聴衆の大半にはちょうどいいレベルだったのかも。 ビジネス的な話はあえて避けたみたい。
聴衆における「スーツ族」の割合がめっぽう高いのも印象的だった。
なぜ「オープンソース」でうまくいくのか(後編)
後半。副題は『まつもとゆきひろが語る「オープンソース的開発手法の現実」』。 後半になるとスーツ族とギーク族の割合が変化しているような気が。
風穴さんが質問して、私がそれに答えるというスタイル。 私のバックグラウンドやらRubyの開発動機やら開発体制やら。 風穴さんの意向でオープンソースの思想やらビジネスやらの話は避けて、 開発スタイルや開発者の気持ちなどにフォーカス。 当たり前だが私にとってはなにも新しい話ではないので(みんなどこかで話したような気がするし)、 これを聞いた人たちがどう思ったのかはよくわからない。 私の周辺にいる人たちにとっては新規性は無かったみたいだし。
最後の質疑応答でややビジネス的な話が。うち(netlab.jp)が差別化にオープンソースを使っている話を紹介した。あと、時節柄、特許の話が。それに対する答えは
結局、ソフトウェア特許はオープンソースに対する脅威というよりは、 ソフトウェア産業全体に対する脅威だと思う。良い機会なのでもっと議論を深めるべきだ。
その後、有志と表参道(から渋谷方面にちょっと移動した)インド料理店で食事。
参加者は、(私の席から時計まわりに)Shelacyさん、 naruseさん、かずひこくん、tellmeさん、 えとーさん、風穴さん、くろももさん(名前、間違ってないよね)。
今回はRuby関連の集まりとしてはありえない男女比であったような気がする。
えー、個人的にはおなかが空いていたのでがつがつ食べることばかりで(カレーおいしかった)、 あまりお話できなかった人もいましたが、私は楽しかったです。
参加表明してたのに、来れなかった人は残念でした。またの機会に。