旧来の電子メールの技術とMUAが採用しているメタファは破綻しつつあるという話。
電子メールは「破綻している」とハーンCEOは述べた。同氏は、米ネットスケープ社の最高技術責任者(CTO)をしていたときに、現在のような名声を獲得した。「われわれは、(電子メール・システムの)メタファー[暗喩:ここでは「システムの構造や機能を把握するための概念あるいは表現」といった意味]に変更を加える必要がある」
ハーンCEOは一例として、大部分の電子メール・ソフトウェアがメッセージの保存に利用している「フォルダー」というメタファーを挙げ、「このメタファーによる管理方法は、1日に5通のメッセージを受信することを想定していた時代に考え出されたものだ」と指摘した。現在ではこの10〜20倍のメッセージを受け取るユーザーも多く、それぞれを所定のフォルダーに整理するには時間がかかりすぎるという。
やはり、メールオーガナイザーの発想は正しいということか。
で、クラックされてRuby関連が滞っている間、 検索ベースのメール利用パターンについて考えてみた。
こういう機能があるクライアントなら、明示的に分類しなくても、 必要な時に蓄積したメールから情報を取り出すことができるような気がする。 ついでに、Webページも同じデータベースにクリップできるといいだろうなあ。
プログラミングコンテストに独創的な自作ソフトを
応募したかったけど平成17年3月31日時点で満21歳
無念・・・
それはそれは。しかし、希望はまだあるかも。今年に限っては移行措置として
という条件が加わる予定です。ごめさんがこの条件を満たせば...。
昨日は『げんしけん』にひきづられて考察できなかったが、 改めて内容について考察してみよう。
もっとも、ちゃんとした考察なら「高木浩光@茨城県つくば市 の日記」を読んでもらった方が良いかもしれない。2chには読後感想文大会が開かれているらしいが、人大杉(人多すぎのこと?)で2chブラウザでしか読めないようだ。
ネタバレあり。あらすじ。
女子高生の恥ずかしいビデオがWinnyらしき「ファイル交換ソフト」によって流通してしまう。 流した元BFは問い詰められても、もはや回収することはできない。 女子高生の涙を見た警部補久遠あまねは...。
このことが示すようにWinnyでプライバシーを暴露された場合には、 回収することは困難である。というか、Winnyではムリ。 これは重大な問題だ。わたしだって人に知られたくないことはあるし、 それが勝手に公開されたら困る。回収不能なら大変に困る。
しかし、これってP2Pやらファイル交換に特有の問題なのだろうか。 高木さんは「それは詭弁。人の意識が介在するかどうかが肝」とおっしゃる。 Winnyが特に悪質であることを示すためには、確かにそうかもしれない。 が、人の意識が介在しようがしなかろうが、 侵害されてしまったことと回収不能であることには変わりがない。
たとえば、私の恥ずかしいビデオ*1がどこかのWebページで公開されてしまった、とする。HTTPは別に匿名を意識したプロトコルではないので、理屈では(官憲の力を使ってでも)だれがそのページを管理しているかを特定して、そのページの公開をやめさせることは可能である。しかし、そんなことは簡単にできることではないし(作中にもあったように海外でホスティングしてたら、とか)、たとえできたとしてもすでにタウンロードされてしまったファイルを消すことは(作中の「非常手段」を使いでもしない限り)不可能だ。
テクノロジーの進歩により、個人が大衆に直接アクセスできる手段ができたことそのものが、 この問題の背景にある。インターネットは便利さを提供し、人にパワーを与えたが、 そのパワーは悪意のある個人にも届けられたのだ。
現時点での私にはこの問題に対する解答はない。
ただ、問題があっても今さらインターネットの力を放棄できないこと、 確かに個人を保護しなければならないが、 下手な保護手段は(言論の封殺や弾圧に)悪用されやすいことだけは確かだ。
悩ましい。
*1 誰も見たくないや、そんなの
ソニーがウォークマン類似の特許を持つ発明家と和解し、対価として数百万ユーロを支払ったというニュース。
私は当の特許を読んでないので、
とかは、思っても言わない。実際にはもっと高度な特許かもしれないしね。
気になる点はここだ。
自身の勝訴を誇りとするPavelは、今度はウォークマンの類似製品を製造するApple Computerなどにも接触する計画だと話している。白いボディーが鮮やかなAppleのiPodは、ある意味でウォークマンのデジタル版後継機だと言える。
彼の特許が成立したのは1977年である。たとえ彼の特許がどんなにすばらしいものであっても、 特許の有効期限は20年であり、iPodが発売された年には、 少なくとも彼の最初の特許は期限切れのはずである。特許の本来の目的に則すれば、 期限がきた特許は自由に利用可能とし、人類のために広く公開するべきである。 もちろん、彼は当初の特許ではなく、関連特許によってAppleを「攻撃」するつもりだろうが、 特許の本来の精神には反していると言えよう。