今年のIPA「オープンソフトウェア活用基盤整備事業」の前期の実地調査に参加する。
今回の「クロスプラットホーム性を持つ帳票開発ツールの開発」は 担当者がよくやってくれてくれているので(私はコーディングには参加していない)、 とどこおりなく調査は進行した。来月最終的な試験と検収を行うが、 きっとこれもうまくいくことだろう。
一箇所、仕様の問題が発見されたが(数値フィールドが実数に対応していなかった)、 これは後期に直すことにしよう。
よかった、よかった。今後は後期をきちんとクリアして、 実務に使えるオープンソース帳票作成ソフトウェアとして 定着するように活動を目指していこう。
お疲れさまでした。> 担当者
アットマークITのDevelopment Style Round Table Talkingなる座談会の 第一回目のテーマが 「オブジェクト指向の弱点」だそうだ。
ま、結局はオブジェクトは「振る舞い」でラップしてあるので「値」に直接触れないことが 「弱点」だと言いたいらしい。わからないでもない。
今回主たる話題になっているXMLには(スキーマがなければ)データに型がない、 いわばタイプレスなんで、 強い型を持つオブジェクト指向になじまない側面があるのはわかる。
でも、本当に値はオブジェクト指向で扱えないんだろうか。 スキーマがなく型情報がないとあるエレメントやアトリビュートがどんな型を持つのか わからない。それは確かだ。しかし、現実問題として人間が実際に使う XMLのエレメントやアトリビュートが真にタイプレスということはないように思う。
ということは、実はこの座談会で問題にしている「オブジェクト指向の弱点」は、 「静的型システムを持つオブジェクト指向の弱点」あるいは「JavaとXMLの相性の悪さ」に すぎないのかもしれないとも思った。
そう。前から「XMLとJavaは相性がよい」ってことをあちこちで聞くたびに、 「それってほんとかな」って思ってたんだ。 ライブラリはそろっているかもしれないが、 本質的な相性の悪さは解消してないんじゃないだろうかと。
今回、JavaやXMLの第一人者と呼ばれている人たち(なんだと思う)が、 こういうことを言っているってのは、私にとって我が意を得たりと感じてしまう。 彼らには不本意な話かもしれないけど。