ruby-listで「変数=箱モデル」の優劣についての議論がある。 まあ、あくまでもたとえなんだから、完全なたとえはありえないわけだが。
箱モデルについて考察すると、まず前提としては
ということがある。これは別に問題ない。 私がCの解説書を書けと言われたら、変数の解説には箱モデルを使うだろう。
問題はそれをRubyの解説書に適用するのが適切かどうかだ。 これはもちろん読者のバックグラウンドによって違うだろう。
すでに箱モデルになじんだ人にとっては箱モデルの解説に意味があるのは確かだが、 問題は
ということだ。やっぱり、Rubyを題材にした解説本に箱モデルは有効ではないんじゃないかなあ。
ただし、反論の中にはいくつか興味深いものがあるので、引き続き考察してみる。
配列は普通箱の並びとして図示するので、気持ちは分かる気がするけど、 「名札が並んだもの」でも別に困らないと思う。
一番心配するのは、箱モデルでは変数に箱という実体を与えてしまうため、 変数がオブジェクトであると認識させてしまうのではないかということ。 変数が実際にオブジェクトであるCのような言語でない限り、じゃまにしかならないような。