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Matzにっき


2003年07月10日 [長年日記]

_ [OSCON] Ruby Day in OSCON

OSCON4日目。今日は朝から

  • "The Power and Philosophy of Ruby" by わたし
  • "Ruby for Perl Programmers" by Phil Tomson
  • "Take a FreeRIDE with Ruby" by Rich Kilmer
  • "Data-Driven Classes in Ruby" by Michael Granger
  • "Understanding Ruby's Object Model" by Chris Pine
  • "What I Did on My Summer Vacation" by Dave Thomas

と一つの部屋を専有して一日Rubyトラックがあった。 ながらくOSCONとは縁がなかったので(O'Reilly的には売り上げに貢献してないし)、 今年こんなに扱ってもらえるのは嬉しい限りである。

私の話はすでにスライドを公開した通り(更新しています)。 Rubyトラックはそんなに大きな部屋ではなかったのですが、満員になって立ち見まで出ていた。 今年は原稿を用意したので、観衆の目を見て話す時間は短くはなったが(プレゼンとしては良くない)、 そのぶん以前の英語のプレゼンよりはまともな英語に近いものになったと思う。

その他の話も、RubyによるIDEであるFreeRIDEとそのベースになっているFreeBASEというソフトウェアアーキテクチャの話とか、Rubyのクラスの階層構造を特異クラスを含めて解説するとか、興味深いプログラムがたくさんであった。 割と充実していたのではないだろうか。実際には私は出席できなかったものも多いのだけど。

残念だったのは時間の関係でWard Cunninghamから誘われたドライブに行けなかったこと。 ポートランド近辺はきれいなところが多いそうなので、ぜひ見たかったなあ。 また来ることがあるかしら。

オープンソースコンベンションでは、あちこちでRubyの名前を耳にする。 なんだか有名人の父になったような気分だ。

明日にはもう帰ります。なんだか慌ただしいことです。


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