両親の任地も決まり、これで本当に最後だとみなが集まった。
留守の間うちをどうするかとか、お墓の当番だとか雑多な話をした後、 色紙にメッセージを書いて、贈呈する。
しかし、浜松だとはなあ。
最後に全員で墓参りをして解散。
年に一度の支部大会。倉吉ってほんとうに久しぶりだけど、こんなに近かったっけ。
久しぶりに訪問すると、子供が大きくなってたり、 人が増えてたり、結婚した人がいたり、結婚が決まった人がいたりする。 まあ、基本的によい変化ではないかと。
あまり責任の割り当てがなかったので、わりと気楽に参加できた。 やったのは急遽依頼された指導者会の司会だけ。楽なものだ。
朝から東京へ移動。
今年もU-20プロコンが開催されるので、本年度第一回の実行委員会が開催されるのだ。 今年も審査委員を依頼された。
U-20プロコンは例年非常に楽しませてもらっているのだが、 主催者側としては応募点数の少なさを気にしているようだ。 実際、総応募数は年ごとに少なくなっているそうだ*1。
ということは、競争が少ないってこと?
最優秀賞になれば、経済産業大臣表彰がもらえるし、 副賞として15万円相当の物品ももらえる。 また、このコンテストに入賞した事実を引っさげて 大学にAO入試で入学した人が何人もいるそうだ。
応募要綱は昨年とほぼ同じ。 〆切は7月末あたりになるだろう。 審査員としての私は規模や完成度よりも着想を重視したいと思っている。
若人は挑戦してみてもらいたいなあ。 今からでもなにか考えてみてはどうだろう。
*1 実は未踏やLinux Conferenceの論文応募を含めて、近年応募系は低調なのだそうだ
U-20ではまだ中学生以下の参加はないという話を聞いて、 お風呂に入りながら、息子とプログラミングについて話してみた。
最初、プログラミングとは「お父さんのやってるワケのわからないこと」という イメージを持っている彼は「(なんだかわからないけど)絶対にイヤ」とか話していた。 が、彼の好きなゲームデザインを例に出して、そうやってどういう時にはどうなるかを 事細かに決めて、コンピュータに教えてやることがプログラミングなんだよ、 と話したらすこしわかってきたようだった。
そうなんだよ、プログラミングはデザインすることなんだよ。 誰かの決めた訳のわからない仕様をプログラミング言語に書き直すことではないんだよ、 断じて。
東京へ移動。今回はいくつかの用事を果たすためだが、 その一つがダイビルでの笹田、中田、まつもとのミーティング。
未踏としての結果を出すためにもロードマップを作る、 というテーマなんだが、普段からロードマップとは無縁の生活をしてるので すぐに脱線しちゃう。
なんだかんだといって決めたのがリンク先のもの。主要な部分は
といった感じ。
うちが提供するトレーニングプログラムのレパートリーが増えました、という話。
それなりに好評のようでありがたい。 売り上げとしてはそんなに多くはないのだが、 これまでの開催でも結構「次につながった」ケースもあり、 無視できない。
教育重要。
Scheme上にErlangの並列実行モデルを実装するTermiteの紹介。
論文だけだとわかりにくいところが実際のコードで見ると 把握しすい。 明示的にforkしているところはちょっと抽象度が低いけど、 「仕組みが見える」と考えると、それはそれで良いのかもしれない。
なんともヘンな言語Enchiladaの紹介。
あらゆるものがImmutableな関数型言語であるEnchiladaは 分散や並列を意識して設計されている。 データ型はリストしかなく(!)、数値などもリストで表現する。 つまり、数は空の式n個を含む配列で表現する(!!)。
Lispは単なる括弧(f x)が
文脈によって決定されるのがつらい、という話。
ま、そういう傾向はある。S式の解釈がプログラマブルであるところが、 Lispの最大の利点であるのだが、最大の欠点でもあるということか。
Rubyに満足できずにPythonに移行したという話。残念。
で3ストライクアウトだそうだ。うーむ。
その他にも「YARVが継続とグリーンスレッドをあきらめて、GCモデルは維持する」という判断に反対なのだそうだ。これは参考にしたい。が、現在のグリーンスレッドにはそれほどの価値はないと思うし、GCモデルによる問題はそれほど大きくないとは思う。継続は確かに痛いけど。
今年も実行委員やります。