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Matzにっき


2004年04月07日

_ [Ruby]CurlとAlph

Curlのウリの一つはクライアントサイドプログラミング。 プラグインを組み込めば、GUIもサウンドもブラウザの中から自由自在、ということらしい。

Flashでもできることだが、Curlの方がプログラミングに向いている(ような気がする)。 でもなあ、Curlは(Java+Lisp(or Tcl)+Templateエンジン)のような変な文法だしなあ。

そこで考えるのは、ブラウザ側でFlashプログラムを動かしておいて、 サーバ側と通信するというモデルだ。昔、Ruby/Tkでやっていたのと同じ方法だ。 InfoEther(というよりRubyForgeのと行った方がわかりやすいか)のRich Kilmerが、 そのようなもの(Alph)を作っている。 まだ公開されていないけど。

去年、Ruby Conferenceの時にRichからデモを見せてもらったが、 なかなかいい動きをしていた。 もっともネットワーク遅延が大きくなるとこのやり方では破綻するかもしれないけど。


2005年04月07日

_ 花粉

が、飛んでいるらしい。今年は鼻炎の症状はまったくないが、 花粉にさらされると、喉がイガラっぽくなるのと、頭が重くなる。 〆切やらなんやらが重なっている時に思考力が下がるのは大変困る。

_ [Ruby] 続、Objectの上

なんとたくさんのツッコミがあったことか。今までで最大ではないだろうか(そうでもないかな)。

いただいた名前の候補は検討材料としたい。

「空っぽ」系
Void, Blank, Emptyなど。 しかし、Objectのスーパークラスであることを考えるとこれら「空っぽ」系は採用しがたい。 Objectの継承ツリーとは独立に導入するならあり得るかもしれないが、 それでも、たとえばDelagatorは「空っぽ」のサブクラスというのは奇妙に感じる。 EiffelではVoidはスーパークラスではなく、すべてのクラスのサブクラスとして定義してあるのが興味深い。
自己言及系
RubyとかMatzなど。少なくとも私が管理している範囲内ではRubyに自己言及的な名前を導入したくない。 Rubyインタプリタ自身を操作するクラス/メソッドにならともかく「すべてのRubyクラスの頂点」である という理由でRubyという名前を使いたくない。ましてやMatzなど。
比喩系
Atom, Idea, Heart, Ghost, Shellなど。 「〜のようなものだから」という理由は誤解を生みやすいので安易に導入できない。 ただし広く使われているので説明されれば納得できるようなものは除く(たとえばネットワークIOにおけるSocketとか)。 今回はそれに該当するものは、Rootくらいか。

ケチつけるだけで申し訳ない。 まだ、考えがまとまっていない。


2006年04月07日

_ 新人研修

私の所属する(株)ネットワーク応用通信研究所には、 今年は三名の新卒を受け入れた。で、今週は新人研修期間であったのだが、 今日は「ソフトウェアについて学ぶ日」なんだそうだ。

ところが、受け入れ先であるはずのうちのチームが、 いろいろ忙しいので、時間が取れそうなのが私だけ。

いや、私が暇ってわけでは...。 いえ、まわりの人に比べたらずいぶん余裕があります。 すいません。

というわけで、今日はオープンソースについて学ぶ。

  • オープンソースの定義
    • 背景
    • その社会的意義
  • オープンソースのうれしさ
  • オープンソースとビジネス

実際に自分で調べてまとめてもらうという、 スパルタというか、講師の手抜きって言うか。

が、じゃあ、机上の知識だけではビジネスはやっていけないわけだが、 まあ、今日のところはこの辺で。

その後、新人歓迎会。

_ [原稿] 日経Linux 2006年6月号

今回は「整数」がテーマ。 が、数学どころか算数から苦手な私にはけっこうつらいテーマを選んでしまった。 まあ、自分で選んだことだからしょうがないんだけど。

コンピュータにおける整数について、 二進数とか整数型のサイズなどから、整数アルゴリズムにいたるまで。 最初の〆切は今日なんだけど、終わりそうにない。もうしわけなし。

_ [Ruby] 島根県のWebサイト,“地元発”の技術Rubyでアクセシビリティを強化

私の周囲が忙しい最大の原因がITProで取り上げられた。 限られた期間でCMSから開発し、それなりの成果をあげられたことは嬉しい。

ま、内部的にはまだまだ直すべき点もあるのだが。

このCMSはオープンソース化することが決まっている。


2007年04月07日

_ 総大会

子供たちは部活、妻は(昨日までの旅行で)疲労、 ということで私だけ米子に行って総大会土曜の部を聞きに行く。

改装が終わったタバナクルが再奉献されたこととか、 お話の内容とか大変タメになった...と思ったんだけど、 今思い返すと結構忘れてるな。もうちょっとメモを取っておくべきだったか。

まあ、来月になればぜんぶ文章で読めるんだけど。

_ 『地球へ...』

新番組。 娘が録画しておいたものを見る。

なんと懐かしい。1話の段階ではストーリーは原作に忠実のようだ。 映画は超圧縮ストーリーだったが、テレビシリーズなら ちゃんと話が追えるかも。

長女によると「ベタな設定」だそうだが、確かに

  • 環境破壊で滅亡に瀕した地球
  • 他星系への移民
  • 旧人類による新人類への迫害

とか、よくあるテーマかもしれない。 が、当時は新鮮だったんだよ。

もちろんその頃でもすでにSFでは使い古されてたテーマだったんだろうけど。 懐かしさと共に今後に期待。

って、もしかして今『地球へ...』ってのは、 もしかしてコアターゲットは私と同世代?


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