時間があるぞ、と思っていると、もう次の〆切が来てしまう。 月刊とはかくのごとくつらいものなのだが、これで週刊連載とかどんなものなんだろう。 想像もできない。
今月は(今月も)いろいろ重なってて公私ともに忙しく、少々パニック気味。
今月は「RubyとEmacs」。ruby-mode.elとかRRBとかを解説するんじゃないだろうか。 ただ、内容については書き終わってみるまで油断できない。 〆切直前にテーマを変更したことは何度もある。 よく乗り切れたものだ。
Ruby2、こんなのはどうだろうか、のコーナー、パート1。
1.8からはメソッド本体の中でメソッドを定義できるようになった。 メソッドはそのメソッドを囲むクラスに定義される。 あんまり使い道はないのだが、禁止する必要まではあるまいとの理由だ。
が、これを外側のメソッドのselfの特異メソッドの定義としたらどうだろう。 現状よりは少々使えるものになるのではないだろうか。 また、2重定義の効率を上げれば、 (名前の重複がなければ)一種のローカル関数としても使えるような気がする。
実装はそんなに難しくない。 互換性についても、 1.6以前ではそもそも使えなかったのだから、まだ利用者も少ないと思うし。
トラックナンバーに代わる新しい指標。トラックナンバーの定義は
The TruckNumber is the size of the smallest set of people in a project such that, if all of them got hit by a truck, the project would be in trouble.
トラックナンバーとはトラックに轢かれるとプロジェクトの遂行が困難になる最少の人数
であるが、一方のハネムーンナンバーは
チームのメンバーが順にハネムーンに旅立って行くパターンを全て考え、 何人目でプロジェクトが停止してしまうかの平均値
である。トラックナンバーがブラックユーモアであるのに対して、 ハネムーンナンバーは「おめでたい」ことであるという違いが大きい。
いや、冗談はともかく、トラックナンバーが最悪のケースしか示すことができないのに対し、 ハネムーンナンバーは不均質なプロジェクトメンバーを表現できるというのが大きい。 上記のページでは、
のような例で楽しく解説している。
ハネムーンナンバーの最大の欠点は、 トラックにはねられる事態が(ブラックであるにもかかわらず)誰にも起こりえることなのに対して、 プロジェクトメンバーがハネムーンに出かけるのはそんなにありそうに思えない点だ。
もう行っちゃった人は二度は行かないだろうし、 まだ行っていない人はなかなか行くことがイメージできない。
国内では現在、3000件超のUI特許が成立済み。だが、出願時に新規性などを正しく判断できたか疑問が残る特許もある。
10年前のピーク時より減ったとはいえ、現在でも年間500件ほどのUI特許が出願されている。
そもそもUI特許に関しては、「産業発達という特許制度の趣旨にそぐわず、特許として保護するべきではない」との意見もある。だが、日本政府の方針もあり、プロパテント化の流れは止まりそうもない。
勘弁してくれ。
モノクロ映像(静止画・動画)を簡単にフルカラー化する恐るべきテクノロジ。
この技術があれば、『カサブランカ、フルカラー・ハッピーエンド版』*1も夢じゃない。
*1 『カサブランカ、フルカラー・ハッピーエンド版』は『グレムリン2』にギャグとして登場
米Microsoftの顧問弁護士ブラッド・スミス氏は、...変革が必要とされる4つの領域を挙げた。1つ目は特許の品質と量、2つ目は悪質な訴訟を最小限に抑えること、3つ目は特許法の国際的調和、4つ目は個人発明家および小規模企業による特許出願を行い易くすることだ。
(中略)
スミス氏は、「故意の侵害」の基準を改正し、真に悪質な侵害行為に限定すべきだと主張した。
その主張はわからないでもない。マイクロソフトぐらいパワーがあれば、 法律への変更の働きかけも現実味を帯びるよな。
えーと、
いや、確かにそうなんだろうけど、なにも特許にしなくても。 通しちゃうUSPTOも大問題だけど。
今日はステーク大会土曜の部だったのだが、 体調がすぐれないためお休みすることにした。
で、原稿を書く。日経Linux5月号。 今回は「パフォーマンスチューニング」がテーマ。
改めてまとめると、「これがよさそう」と思うことはことごとくはずれるという ドンデン返しの連続という原稿になってしまった。 ま、高速化なんてものはそんなものかもしれない。
しかし、今日中には書き終わらなかった。13日までにはなんとか。
朝から新見に移動。
故障車があって車を取り替えないといけなかったり、 参加者が急遽増えたりして、配車担当としてはドキドキしたが、 みなさんの協力もあって解決。
短い時間に密度の高い話をいくつも聞けた。 時間をかけてここまで来た甲斐があったというものだ。
ミーティングにノートPCを持ってくるな、というルール。
確かにノートPCがあると会議なんかそっちのけで、 内職に励んでしまい、なんのための会議なんだか、 という経験はしばしばある。
それはそれで反省すべきなんだが、 ノートPCに触る余地もないほど有意義な会議がさほどないというもの また事実である。
会議の数を減らすか、質を高める努力が必要なのだと思う > 会議主催者
まあ、本来は有意義な会議なんだが、 誘惑に堪え切れず内職を始めちゃったりする場合もあって、 それは私が一方的に悪いわけだ。
私が会議中にPCを眺めてぼーっとしているのを目撃したら それとなくつついてやってください。
Rubyなんかも、
開発が始まったんで、ある意味、この「公私混同」の成果物である。
とはいえ、最近はSOX法だか「こんぷらいあんす」だかで
など、公私混同とか技術者の自由とは別の方向に進みつつあるようで、 そこはかとない危機感がある。
というわけで、東京に移動し、秋葉原でちょっとした買い物をした後、UDXへ。
で、対談である。弾さんとの公衆の面前での直接対話は久しぶり。 いつだったかパネリストとしてご一緒して以来だが、 なんのイベントだったっけか。すっかり忘れてる。
終始なごやかに進んだと思う。 聴衆の皆さんがどう受け止めたかはわからないが、 言いたかったこと:
は言えたので個人的には満足。
感想リンクもたくさん見つけた。