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Matzにっき


2004年01月21日

_ [Ruby]getaddrinfo(その4)

「通常のホスト名からも数値的なホスト名からも、区別なくホスト情報(hostent)を得たい」というのはちょっと変ですか。 もともとIPv6 safeで通常のホスト名からも数値的なホスト名も区別しないgethostbyname(3)が欲しいだけなんですが、 それってそんなに変な要求なのでしょうか。

念のためですが、欲しいのはhostentであって、かならずしも逆引きして欲しいわけではないです。 よって、ゆうぞうさんのパッチは やりすぎのような気がします。

問題にしているのはman getaddrinfo(3)に

The nodename and servname arguments are pointers to null-terminated strings or NULL. One or both of these two arguments must be a non-NULL pointer.

とあり、

If the AI_CANONNAME bit is set in the ai_flags member of the hints struc- ture, then upon successful return the ai_canonname member of the first addrinfo structure in the linked list will point to a null-terminated string containing the canonical name of the specified nodename.

としか書いてないのにai_canonnameがNULLというのはどういうことか、使いにくいじゃないか、という点だけです。 しかもservnameを指定するとちゃんと逆引きしてai_canonnameを与えてくれるのに。 RFCを読めばちゃんと書いてあるのかしら。

_ [Ruby]getaddrinfo(その5)

servnameを指定するとちゃんと逆引きして」というのは勘違いでした。 RubyのSocket#getaddrinfoメソッドは確かにそうなんですけど、 内部でgetnameinfoを呼んで明示的に逆引きしてました。

で、結論としては

if the canonical name is not available, then ai_canonname shall refer to the nodename argument or a string with the same contents.

ということであれば、τ森さんや曽田さんのおっしゃる通り 「getaddrinfo(3) が成功して、かつ ai_canonname がNULLなら元の文字列(のコピー)を使う」 という線で行こうと思います。

情報提供してくださった皆さん、どうもありがとうございました。


2005年01月21日

_ OOPSLA 2004 Proceedings

先日届いたままほったらかしてた論文集をやっと読みはじめる。

面白そうなのがたくさんあるが、今日はこれ。

Object-oriented Encapsulatoin for Dynamic Typed Language
N. Schaerli, A. P. Black, S. Ducasse
pp.130-149

この論文で言う「Encapsulatoin」って、一般に言う「カプセル化」とは違うものなのかな。 十分に理解できなかった。もうちょっと考察してみよう。

We have presented our model in terms of the language Smalltalk and illustrated it with various examples. We believe that it is equally applicable to other dynamic object-oriented languages such as Ruby.

ということなので、Rubyにも適用できるのかもしれない。

他に面白そうだったのは

A Unified Theory of Garbage Collection
D. F. Bacon, P. Cheng, V. T. Rajan

Super and Inner -- Together at Last!
D. S. Goldberg, R. B. Findler, M. Flat

など。他にもいくつかあるが、全部理解するまでには時間がかかりそうだ。


2006年01月21日

_ 片付けの日

妻が思い立ったので、今日は「片付けの日」ということに。

二階にあった子供用の小タンスを一階に移動することに。 まず、妻が子供たちと一階を片付けたり掃除をしたりしている間、 私は赤ん坊のお守り。いまやちょろちょろ走り回るので、 これがなかなか一苦労。

その後、タンスを移動。恐れていたほどには重くなかった。 腰壊したらイヤだなあと思ってたんだ。

すこしきれいになった。

_ 食べ放題は危険

で、さらに妻が「焼肉を食べるのはどうだろうか」との発言。

普段あまり肉食を好まない草食動物的な(でも魚は食べるな_)ヒトの発言にしては珍しい。

子供たちの希望もあり、焼肉バイキングの店へ。 うちの子ったら、すし屋も焼肉屋もあまり高い店には恐くて行けない小心者なのだ。 親の財布なのに。

で、食べるわ、食べるわ。 お腹いっぱいになった。 みんなも満足げ。...というか、ちょっと苦しそう。明らかに食べ過ぎ。

後で吐いたやつもいるし。もうバイキングには連れて行けないか。


2007年01月21日

_ [教会] バプテスマ会

お金の支払い書類のことでちょっとどたばたした以外は ごく普通の日曜日。

集会終了後バプテスマ会。今年最初である。 よくぞ決心してくれた、という気持ちである。 最初教会に来るようになった頃とはだいぶ気持ちが変化したらしい。 当初はお姉さんも一緒に受けるという話であったが、 もうちょっと自分の気持ちに自信が持てるまで待ちたいということだった

その方がいい。

しかし、さすがに土曜日出張はしんどくて、 なんだか一日中疲れていた。


2008年01月21日

_ X61 with Linux 2.6.18

2.6.18に戻してからはおおむね快調である。

サスペンドの失敗もなくなったし、 デバッグ中でもどんなプロセスが動いていても確実かつ高速にサスペンドする。

リジュームの方は「HDDのスピンアップを8秒待つ」という表示が出て、 少々もたつくが、それでもハイバネーションからの復帰に比べたら天国のようだ。 当面(2.6.24が出るまで?)は2.6.18で頑張ることにしよう。 なに、X31でもつい最近までカーネルは2.6.18だったのだから、 さほど問題はあるまい。

vesaドライバしか使えないということで、Xの性能も心配だったが、 Berylとか使ってるわけでもないので 問題なし。mplayerがxvドライバが使えないのが難点だったが、 とりあえずsdlドライバで代用できそう。

ただし、まだ外部ディスプレイに表示できない。 xorg.confをいじる必要がありそうだ。

後は音が出ない点。X61が積んでいるHDA Intelのサウンドカードは かなり新しいALSAでないとサポートしてないのだった。 2.6.23ならALSAが新しいバージョンがついてくるんだけど。

これはalsa-sourceパッケージをインストールして 自分でモジュールをコンパイルすることで解決。

後は外部ディスプレイだけか。

追記

外部ディスプレイなんて簡単さ、なんて思っていたのだが、 vesaドライバでLCDとCRTに同時表示させる方法がどうやってもわからない。 xrandrも使えないみたい。あらかじめなにかxorg.confに書いとかないといけないのかな。

現在は、CRTとの切り替えしかできなくて、その方法も

  • s2diskでハイバネート
  • 復帰時にGRUB画面でFn+F7で画面切り替え
  • そのまま復帰でCRTに表示される

というめんどくさい手順。おまけにLCDは暗いままなので使いにくい。 困った。

_ 梅田望夫さんとの対談(その2回目)

まだ休みボケが抜けなくて、 朝、こたつの中で「動きたくないよー」とか言ってたら、 「寝言はいいかげんにしなさい」と妻に追い出された。

飛行機に乗って東京へ。

で、日経BPで梅田さんとの二回目の対談。 前回の対談の後「楽しかったのでもう一度対談したいですね」と 言ったら梅田さんも乗り気になっていただいて実現した。

主に「ネットにつながった人々のパワーの活用」とか 「オープンソース」とかの話が中心だった。

「オープンソースの中の人」である私にとっての「当たり前」も やや外側にいる梅田さんにとっては「驚き」だったようで、 こちらの一言にびっくりするくらい感心してくださったところもあった。

「梅田さんがこんなに聞き手に回るのを見るのは初めてです」と 同席してくださった方もおっしゃったくらい、私が(早口で)しゃべっている。 これがどうまとまるのか、楽しみである。

イメージ的に二匹目のドジョウっぽくなってしまって、 前回ほどは話題を呼ばないかもしれないけど それでも誰かの役に立ったり元気づけたりすることになれば これ以上のことはない、と思う。


2009年01月21日

_ たまIT戦略会議 キックオフシンポジウム

というミーティングでEC Oneの最首さんとパネルを。

最首さんは非常に話し上手なので、 1時間の予定をややオーバーして、大変楽しく話させてもらった。

が、話題がかなりあちこちに移動したので、 聴衆はついてこれたかなあ。ほぼ全員がスーツだった。

懇親会では偉い人が、立派な挨拶をなさっていた。 なんか政治を感じた。

いろんな人とご挨拶。

立川、人多い。なんて都会なんだ(松江と比べて)。

が、しかし、その後移動した新宿ときたら、もう。

_ CTO飲み会

CTOじゃないけど、お邪魔する。

やっぱりCTOじゃない、ミラクルの吉岡さんもいて、 「今度、本を出すんで帯の言葉を書いてください」と依頼される。 人気前書きおよび帯作家としては、絶好のチャンス(?)であるので快諾する。 とはいえ、前書きや帯では全然収入がないので、やっぱり作家とは言えないな。

やや遅れて、やっぱりCTOじゃない、ひろゆき(西村博之)が来て、 話が盛り上がる。こちらはしょっちゅう間違えられているわけだが、 向こうも「Ruby作った人ですよね」と言われたことがあるそうで、 なんとなく一方的でなかったのがうれしかったりする。

一緒に本を出したりしたら、やたら紛らわしくていいよね、みたいな話もする。

あと、ミーハーにツーショット写真も撮ったりして。

さっきからCTOでない人たちばかりについて書いてるが、 ちゃんとCTOたちも来てて、

  • PFI
  • Mixi
  • グリー
  • Klab
  • 楽天
  • セールスフォース

なんかのCTOと一緒にオフレコな話をしたり。大変楽しかった。


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