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Matzにっき


2009年05月23日 [長年日記]

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日経BPから献本をいただいた。

実は、原著『Dreaming in Code』も「絶対面白い本だから」と言って、 かなり前にもらっていたのだが(えーと、誰からだっけ? 恩知らず*1)、 英語の本はついつい後回しになっていたのだった。 ながらく本を読む(心の)余裕がなかったし。

しかも、今回、送っていただいてから同じ本であると気がついた始末。 ほら、邦題が全然違うし、新訳なのに原著はずいぶん古い本だし(言い訳モード)。

まだほんのさわりしか読んでないのだが、 少なくとも最初の部分を読む限り、

  • ソフトウェアプロジェクトの多くは失敗する
  • 人間にはムーアの法則が適用されない

などなど、私の講演などでたびたび言及することと共通点があって 興味深い。読み終わったらちゃんと書評できるといいな。

その他にも最近(主に飛行機の中で)、

  • 『4163714308』
  • 『4163710302』

も読んだ。面白かった。これらも書評...できるかなあ。 どちらももう弾さんに取り上げられてるしなあ。

*1  確かGoldman Sachsのセミナーで話した人

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  • 表紙が...
  • タイトルが...

などと、一部で不評な本ですが、私だって恥ずかしいのを我慢してるんだから、 せめて書店で中身を眺めるくらいはしてください。 面白くなかったら買わなくてもいいから。

なぜかアマゾンではサブタイトルが「スーパープログラマになるための14の掟」になってるけど、 「掟」は日経Linuxでの連載時のタイトルで、本当は「思考法」なんだけどな。

で、「思考法」もかなり苦しくて(だって「思考法」を想定して連載原稿書いてないし。書き下ろしコラムでなんとかつじつま合わせようとしたけど)、なかなか書籍と言うのは難しいものだなあ、と。 それに比べると連載は気楽だ。

いや、毎月、〆切前はそれなりに苦しいけど。

で、恐ろしいことに、今日(5/23)の時点でAmazonのプログラミング部門とLinux部門で 売り上げ1位という。やっぱ、表紙のインパクトの成果か。

表紙案を見た時に「タイトルといい、表紙といい勝間さんの本みたいだよなあ」と 思ったもの。売れる本には一定のフォーマットがあるのか。賛否あるとしても。

ただ、残念なことにプログラミング関係書籍は順位の割に部数は出ないし、 「夢の印税生活」というわけにはいきそうにない。 今回は連載の再利用なので、さらに印税率が低いし。

一般書を目指すべきなのかもしれない。ビジネス啓蒙書とか。

と思ったら、私、ビジネス分野で成功してないじゃん。 書けないじゃん。


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