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Matzにっき


2006年03月08日 [長年日記]

_ おみやげ

会場では各種ワークショップの報告会やクアラルンプール宣言(The Kuala Lumpur Statement)の策定が行われていたようだが、そういう外交的な集会にはあまり縁がないので、部屋でメールチェックおよびちょっとしたハック。

あ、そうそうなくしたカバンはちゃんと確保できた。

それからおみやげを買いに外に出る。暑い。やはり赤道近辺だ。 ホテルでは全然暑いと思わなかったのだが、 これはむちゃくちゃ冷房が効いているせいだったのだ。 どうやらこの国(他の国も?)では、豊かなことは暑くないこととイコールで、 ホテルやお金持ちの家はがんがん冷房をかけることがステータスのような。 なるほどわかりやすい。環境にはやさしくなさそう。 いや、寒くて暖房をかけっぱなしの家に住む私には彼らに対してどういう言う権利はないけど。

ホテルの向かいにあるスーパーマーケットに移動するだけで、すっかり汗ばんでしまう。 日本の真夏並みだな。

スーパーではいろいろと買い物をする。50RM(マレーシアリンギット、1RM≒30円)以上買わないと クレジットカードが使えないということで(今回一切両替をしなかった)、 おもわぬ買い物をしてしまった。 いかにもまずそうなジュースや、お菓子などジャンクフードが中心だが、 カップラーメンなども物色する。 しかし、タイグリコ社製のRockyなるお菓子はパチモンなのか、 それとも正当なOEMで単に「Pocky」という単語がどこかでは忌み言葉だったのか。 プリッツがPRETZというスペルだったので、これも偽物かと思ったが、 調べたら日本でもPRETZであった。 「タイ風ピリ辛サラダ・ラーブ味」(日本語で書いてある)というのはどういう味なんだか。

スーパーを出て、ゲームを売ってる店に寄ってみたのだが、 「ゲームボーイアドバンス用ゲーム180本入りカセット」とか謎の商品が189RMくらいで 売っている。知的所有権のようなものはあまり浸透していないようだ。

そういえば、今回モンゴルから来た人が「モンゴルではオープンソースソフトウェアの方が高い。Windowsとそのソフトはどこにでもある(コピーし放題ということらしい)が、オープンソースソフトウェアはわざわざ入手する必要があるから」だそうだ。うーむ、国が変われば事情も変わるもんだ。

午後はMIMOSが主催するツアーに参加する。 マレーシアのオープンソース振興センターであるOSCCの見学は面白かった。 立派な建物で本当にペイするのか不安な気がするのだが、 少なくとも力の入れ方は本物だ。 ちょうど行っていたLinuxアドミンセミナーを見学させてもらったが、 それなりに真剣にIPアドレスやDNSについて学んでいるようだった。 セミナーはテキストも講義もすべて英語であった。 マレーシアくらいだと自分の言語(マレー語)で、 コンピュータサイエンスを維持できないのかもしれない。 ホテルのテレビ番組もほとんど英語だったし(たまに字幕がつく)。

それから(知っている人には)有名なモスクを見学する...と思ったのだが、 外側から見るだけで、謎のガイドおじさんが延々と話し続ける。 マレーなまりの英語であまり興味のない歴史の話を続けるので弱った。 結局中は見せてもらえないし。モスクの中、見たかったのになあ。

で、その後新興開発都市らしい領域をバスを走らせながら、 おじさんしゃべりつづける。もうなにをいっているのか理解しようとする気持ちもない。 マレーシアは地震がないのか、建物がすごく脆弱に見えるなあ、とか思いながら そのまま寝てしまう。

気がつくとバスは元のモスクに戻っている。でも結局見学はできないみたい。残念。 ありがとう、おじさん。なにを言ってたのかほとんど理解する気もなかったけど。

ここで帰国組とホテル組に分かれて、帰国組は空港へ。

空港ではチェックイン後、おみやげを買うために歩き回る。 私、八田さん、風穴さんはうろうろと歩き回るが、 なかなか決められない。

なんだか中華風のような、南国風のような、やや日本の影響もあるような 謎のお土産物を眺めているうちに、やや催眠状態になってきて、 わけのわからないものを買いそうになる。 「そのうち、あのペナントを買う、とか言い出しそうなんで、そしたら止めて」とか言い合う。 しかし、結局八田さんはやっぱり変な物を買っていた。

ゲートをくぐる。バーガーキングで夕食。ここは無線LANが使える。 無料で使えるぶんチャンギより便利だなあ。

23:05発の日本航空で成田に向けて出発。


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