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Matzにっき


2006年01月03日 山口1日目 [長年日記]

_ デジタル体重計のユーザインタフェース

妻の実家にあるデジタル体重計のユーザインタフェースが秀逸だ。

従来のアナログ型体重計の操作ステップ(おおげさな)は以下のようになるだろう。

  1. 乗る
  2. 目盛りを読んで体重を知る
  3. 降りる

単純だ。しかし、たまに原点(負荷がかかっていない状態でのゼロ点)がずれていたりして不正確なことがあるので、 時々針の位置を調整する必要があるし、目盛りが動いたりして、 正確な数値を知ることが難しいときがあってストレスがたまる(ような気がする)。

一方、私の家にあるような通常のデジタル型体重計の操作は以下の通り。

  1. スイッチを入れる(原点を自動的に調整する)
  2. 乗る
  3. ビープ音とともに体重を表示。目盛りを読んで体重を知る
  4. 降りる(時間がたつとスイッチは自動的にオフになる)

まあ、普通だ。操作ステップがやや増えているので実際は面倒になっているのだが、 これが「より正確(そう)な数値」、「原点調整不要」というメリットとどう折り合うかの問題だろう。 本当にアナログ体重計より正確かどうかは実際よくわからないけどね。 あっちは針の位置で、なんとなくより細かい情報を示しているわけだし。

ユーザインタフェースの話に戻ろう。

これに対して妻の実家にある体重計の操作ステップはこうだ。

  1. 乗る
  2. ビープ音が鳴るので降りる
  3. ここで原点調整を行い体重を表示。目盛りを読んで体重を知る(しばらくたつとスイッチは自動的にオフになる)

すばらしい。アナログ体重計に負けないくらい単純になっている。 「原点調整を後で行う」という発想はコロンブスの卵のようだ。

眼鏡利用者としては、降りてから顔を近づけて数値が読めるのも助かる。 体重計に乗る時は眼鏡を外していることも多いので。


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