OSCONの4日目。普通のセッションが目白押し。見たいものもたくさんあるが、 今日は自分も発表しないといけないのがツラい。ま、ただでOSCONに参加するためだと思えば、 たいしたことない、のかもしれないがやっぱりつらいものはつらい。
japan.linux.comに木曜日のレポートが出ている。
Rubyの作者まつもとがRubyの魅力の秘密のひとつ、ブロックについて語る。
OSCONに申し込んだときには素晴らしいアイディアだと思ったのだが、 準備している間にMartin Fowlerに先を越されてしまう。 腹いせに例題をいただくことにする。いや、腹いせなんてとんでもないです、ほんとは感謝してます。 Martin、いつもありがとうね〜。
苦労しながら発表したスライドはここ。
で、私のプレゼンを見て落ちたウロコの話(ブロックのパワーに気がついた話、英文)。
英語の発表はかなりこなしたので、 私レベルの英語(日常会話は聞き取れる、難しい話はできない)で、 技術プレゼンをする秘訣が身についてきた。万人向けではないかもしれないが、 ちょうどいい機会なので紹介しておく。
えー、上のテクニックはあくまでも「最低レベルを確保する」ためのものなので、 上級の人は馬鹿にしてくださって構いません。ええ、英語できませんとも(開きなおり)。
「JavaプログラマがRubyについて知っておくべき10のこと」。
Javaについて知っている人が間違いやすいRubyとJavaとの性質の違い。
結構面白いと思った。Javaしか知らないなら確かにこの辺に引っかかるだろうなあ。 スライドはこちら。
ただし私は「Objects are Strongly Typed, Not Statically Typed」の辺りで退席せねばならなかった。 次の用事があったのだ。
O'ReillyのAllison Randalの手配でランチ。 彼女はPerl Foundationの会長であると同時に、Perl6のコーディネータでもある。
ランチの参加者は
と豪華。ここに爆弾を仕掛けると...というのは2年前に使ったネタだな。 場所はポートランドダウンタウンのHuber's。
非常に楽しい話がたくさんできたのだが、後悔していることもたくさんある。 出た話題は
などなど。
後悔しているのは
私のミーハー心は満足されたがな。
Why the lucky stiffによるプレゼンテーション。本来は1:45pmからのコマに割り当てられていたのだが、
に変更になった。エレキギターを演奏するし、騒いでも迷惑にならない部屋ということなのだろうが、 たいしたものだ。内容は昨日FOSCONで発表したものとほぼ同じだが、いくつか新作があった。 逆にinstall.rbネタは省略された模様。爆笑の渦だった。
もっとも雰囲気で笑っていたので、冷静に考えると聞き取れなかったジョークもたくさんあった。
家族とSkypeで話す。これは便利だ。ただ、会場でラップトップに向かって日本語で話しかけていると 自分がバカになったような気がするのは欠点だ。今度はマイクつきヘッドフォンを持参しようかな。
で、会場のインターネット接続を利用していると、通りすがりの人に「Receptionはどうだった?」と尋ねられる。「いや、Receptionには出てないんだけど...」と答えると、怪訝な顔をしている。私も混乱気味。
で、辞書を引くとReceptionには「もてなし、歓迎会」などの他に「受信状態」という意味もあるのだった。 知らなかった。勉強になった。
Apple Developer Connection Receptionに顔を出して、食べ物をいただく。ブラジルからきた人たち(ひとりは日系三世)と話をしたり、 Perl5な人々と話をしたり。Perl5ピープルはパーティに誘ってくれたけど、 明日早朝にはもう出発しないといけないので、お断りする。貴重な機会を逃したようにも思うけど。
特に「Perl5をthread safeにしたい」という人とじっくり話がしたかった。 「書き込みだけlockすればなんとかなりそう」といってたけど。 RubyでもまずいのはGCのいくつかとst.cのハッシュテーブルがほとんどを占めるような気がするから、 あの辺をなんとかすることで、なんとかなるのだろうか。
今晩は『Kill Bill vol.1』。こんなブっ飛んだ映画だとは知らなかった。