末娘の初節句。でも、なんにもしていない。 雛人形を出すのもこの子が分かるようになってからでいいかな、と。
Eolasの「ブラウザ特許訴訟」に関して、米連邦控訴裁が一審の判断を破棄して、 審理のやり直しを命じた、という話。
ただし、この記事は相当ミスリーディングで、この記事だけ読むと
「Eolasの特許訴訟で地裁評決を覆し、審理を差し戻すという本日の控訴裁の決定は、Microsoftのみならず、インターネットユーザーにとっての明白な勝利だ。当社はこれまで一貫してEolasの特許は無効だと訴えており、本日の決定は当社の立場がはっきりと肯定されたものだ」。 Microsoftは声明でこう述べている。
Eolasとカリフォルニア大学関係者からのコメントは今のところ得られていない。
とあたかもマイクロソフト完全勝利のように読める。
実際はもうちょっと複雑で、同じITmediaの記事である 「プラグイン特許訴訟、差し戻しに−米控訴裁が下級審判決を無効と判断」を読めば、単に差し戻しになっただけで、 一方的にマイクロソフトが勝利したわけではないことがわかる。
今回の判決は、下級裁判所の判決を一部破棄して残りは支持し、判断全体を無効として差し戻した上で裁判のやり直しを命令する、という複雑なものだった。このことから、両当事者はともに勝訴を主張している。
「重大な問題の大半が明確になったため、この判決は大学にとって勝訴だと考えている」とカリフォルニア大学の広報担当Trey Davisは述べ、「Microsoftにとって重要な問題については、同社の敗けだ」と語った。
と、カリフォルニア大学(特許所有者でEolasに独占的ライセンスを提供している)は、 自分たちの勝利を主張している。Eolas不利の流れは事実だろうが(そしてそれは望ましいことだ)、 あまりにもミスリーディングな記事は弊害の方が大きい。
増え続けるオープンソースライセンスへの対策として、 OSIがOSDに3項目追加を検討という話。
既存ライセンスと重複しないこと。
新しいライセンスは、認定済み既存ライセンスがカバーしていない問題を解決するために設ける
簡潔で理解しやすいこと
法律の専門家向けではなく、一般の人々にも理解できるように記述する
再利用可能なこと
特定の個人、組織、プロジェクトの名称を差し替えるだけで、ライセンスの条件を変えることなくほかのオープンソースにも適用できるようにする
訳文の引用は日経IT Proから。
私が感じたことは、すでに該当記事内でBruce Perensによって述べられていた。
「OSIが採用する項目としては良いと思う。しかし、これらはオープンソースライセンスの定義というよりも、OSIの認定ガイドラインといった部類に属するものだと思う」(Perens)
OSDの既存の10項目は「オープンソースとはなにか」を記述したものであった。 追加が提案されている3項目は「OSI認証ライセンスの満たすべき条件」を記述したものであり、 性質が違うので明確に区別されるべきだと思う。
IBMがオープンソース開発を支援するため、求職者データベースの構築やEラーニングに取り組む、 という話。
これらがどのくらい役立つのかは未知数だが、次々とアクションを起こすIBMは本当に上手だ。 本気度をアピールすることができていると思う。
ところで、日本でオープンソース開発者の求職者データベースとか作ったとしたら、 登録したい人はどのくらいいるだろう。アメリカと比較して人材の流動度が圧倒的に低いお国柄では、 なかなか勇気がなくて登録できない人が多数のような気もする。