今日だけで二つも仕事の依頼があった。
ひとつはオープンソース技術者としてのインタビュー。翔泳社から。 『SEの現場』2004年版のためだそうだ。
もうひとつは某企業の関西研究所で。やはりオープンソースの啓蒙ということでの依頼。
なんかRubyそのものよりも、オープンソースがらみの依頼の方が多くなったな。
次女が風邪っぽいので車2台に分乗して教会に向かい、 次女、三女と妻は聖餐会だけで帰る。
すっかり忘れていたのだが、長女は若い女性のミーティングがあるということで、 長男を一度自宅に連れて帰る。結局2往復もしてしまった。
慌ただしい日ではあったが、聖餐会の話は心に響くものがあったし、 帰ってからもそれなりになごやかに過ごせたので良かった。
PSP (Playstation Portable)の上でRubyが動いたという話。
私はPSPには詳しくないんで、Ruby on PSPの詳細についてはわからないが、 「Nokiaケータイで動いた」ことよりも驚きが大きかった。
弟のPSPを借りてきて動かしてみたいものだ。
が、いざ動いたとして「Hello World」以上に何をやるのかというのは、 正直、思いつかなかったりするのだけれども。
という本が出るらしい。
「前書きにfunnyなことが書いてあるので、それでいいか」というメールをもらった。 クリスマスの生誕劇をもじったシーンで、飼葉桶にMatzがいるというお話。
えーと、うーん、クリスチャンとしてはちょっと複雑。 まあ、ジョークに目くじら立てるのもねえ。 内容は面白かったし。
FOSS(Free/Open Source Software)全盛の地と言われているブラジルの陰の部分。 まあ、なんでもいいことばかりでもないよね。
ブラジルでフリーソフトウェアの人気が高いのは本当らしくて、 この間Larry Wallと話をした時も、 「ブラジルではロックスターみたいに扱ってもらえた」と言ってた。 カンファレンスなどの出席者数も半端じゃないみたいだし。
で、昨年はブラジルとアルゼンチンのイベントからお誘いを受けたのだが、 両方とも日程があわなくて断らざるをえなかった。 とても遠いので気軽に引き受けられないのだった。
でも、一度行ってみたい気はする。
米子空港から東京へ。 私のうちからは米子空港は遠い。 ぜんぶ出雲空港で済むとありがたいのだが。
羽田からビッグサイトへ。
りんくうりんかい線国際展示場駅からビッグサイトまでが予想以上に遠く(前回使ってからずいぶん経つので距離感が失われていた)、ついた時にはもう11:40くらい。高橋さんと比嘉さんの対談はもうほとんど終わりであった。
で、対談後講師控え室で、比嘉さん、高橋さんといろいろと話をした。
比嘉さんに聞いてみたのは「Seasarについて海外から反応はないんですか」というもの。 答えは「ほとんどない。英語のメーリングリストもあるけど流量はほとんどない」とのこと。 かなり意外。 Rubyは超マイナーなころから結構海外から反応があったので。
高橋さんから、この違いは、言語とフレームワークというジャンルの違い、マイナー言語とJavaという客層の違いがあるのかもしれない、との指摘があった。
まったく新しい言語に興味を持つのは、少数派だ。 私が高校生のころはコンピュータに興味を持つ人の相当の割合は 言語にはまるだろうと思っていたのだが、当時はサンプルが1(自分自身)だったので 世間を読み誤っていたようだ。ほとんど人にとって言語は単なるツールであり、 新しいものを学んだり、実装したり、ましてや自分でデザインしちゃうような人は 超マイナーだということを知るのはずいぶん後のことだ。
話がずれた。
とはいえ、言語に興味を持つ人は一定数いて、 そういう人は新しい言語がアナウンスされると「とりあえず見てみようか」と 思うものらしい。実際、次々と誕生する新言語も(少なくとも当初は)いくばくかの興味を集めるものだ。
しかし、(これは私の偏見が入っているが)Java使いの人の多くは 言語に興味があるのではなく、仕事に使うツールとしてJavaを選んでいる。 ので、新しいテクノロジーは興味を引くものではなく、 「やっかいのタネ」でしかない。「やれやれ、また勉強しなくちゃ」とかね。 まあ、そうでなくても「恐くて仕事には使えない、様子を見よう」と遠くから 見ているような態度だ。
特にビジネスシーンでのフレームワーク選択は、 責任問題になるから、どうしても保守的な判断になる。 お前があのフレームワークを選んだからプロジェクトが失敗した、とは絶対に言われたくないだろうし、 「じゃあ、前例のあるアレにしとくか」というのももっともだろう。
となると、なかなかブレークスルーするのは難しいかもしれない。 最初から「どうせ仕事には使えない」という認識のRubyなら 逆にそういう抵抗感は少なそうだ。最近、仕事にも使えるという印象が出てきて 一番驚いているのは私自身だが。
と、ここまで聞いて、「英語のドキュメントはどのくらいあるんですか」と聞いたら 「古いバージョンのものだけ、最新にキャッチアップしてない」とのこと。
Seasar海外展開への道はまだまだ険しそうだ。
せっかくのイノベーション(Java界にとってはイノベーションと呼んでもいいと思う)が 日本の外で知られないままなのはもったいないよなあ。
ここにリンクをはっとくと海外から機械翻訳経由で「Matzにっき」を読んでる人が 興味を持ってくれるかも。
Wikipediaエントリーもあるんだね。
後、今回の「騒動」について。 私は全然騒動だとも炎上だと思ってないのだが、 高橋さんの第三者的客観的な指摘から、少なくとも
はわかった。が、最後の「自重しろ」は断固拒否する。 「空気読め」は私の一番嫌いな言葉だ。
技術研究所ミーティング。詳細は語れない
その後、楽天エンジニアの人と懇親会。
2月とかほとんど講演の依頼がなく、 今年は比較的出張が少ないなあ、ヒトとして旬が過ぎてしまったか、と思っていたら、 海外からオファーが結構増えてきた。
まだ決めてないものも含めて、ここ数ヶ月でこんな感じ。
当然全部には行けないので、どれに行くか迷っている(サンフランシスコとプラハは確定)。 あと、FOSDEM(2/23,24、ベルギー)は依頼されたけど断ってしまった。